OPPO Digital Japan

DSDデモトラック

DSDフォーマットの第一人者 /ミュージシャン David Elias のデモトラック

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近年ハイレゾリューション音源のダウンロード配信への人気が高まっていますが、デジタル化された音源ファイルにはDSD方式とPCM方式という異なるフォーマットが存在します。OPPO BDP-10Xシリーズは双方の異なるフォーマットに対応しています。

DSDとは Direct Stream Digital の略で、元はアナログマスターテープのアーカイブを目的として開発されました。ビット数は1ビット、サンプリング周波数は44.1 kHzのオーディオCDの64倍の2.8224MHzがDSD64と呼ばれています。DSD64が一般的なフォーマットですが、サンプリング周波数が2倍のDSD128、4倍のDSD256というフォーマットも存在します。
DSDはSuper Audio CD (SACD)が登場した際にエンコーディング・フォーマットとして採用されたのを機に広く知れ渡るようになりました。ハイブリッド仕様のSACDではPCM(Pulse Code Modulation)オーディオがCD層に、DSD層にはステレオ、マルチチャンネルなどのコンテンツを記録することができます。

PCMはCDもしくはDVD-Audioディスクなどの非圧縮デジタル・オーディオ及びWAV、FLAC、ALACなどのデジタルオーディオ・ファイル・フォーマットを指します。ドルビーTrueHD や DTS-HD マスターオーディオのような一般的な高解像度音声フォーマットも同様にPCMに符号化します。コンシューマー向けにビット数は16bit~24bit、サンプリング周波数は192kHz、もしくはそれ以上のフォーマットが用意されています。またマルチチャンネル機能も備えます。
PCM 192kHz/24bitの場合ファイルフォーマットによってファイル・サイズは異なりますが、DSD128またDSD256ではさらに多くのストレージを必要とします。

David Eliasは2000年からDSDレコーディングを行っている独立系ミュージシャンです。2003年と2005年にマルチ・チャンネル収録のハイブリッド仕様SACDをリリース。 2009年にはDSD音源のオンライン・ダウンロードを初めて行いました。彼はOPPOのユーザーが native DSDとPCM音源を比較試聴することができる、いくつかのフォーマットのデモ・トラックを作成しました。多種多様なフォーマットをサポートするOPPOプレーヤーを所有する素晴らしさはDSD、PCMフォーマットの相違、好みをご自身で決めることができる点にあります。

音源ファイルを再生する最も簡単な方法は、BDP-10X のUSBポートに音源ファイルが収納されているUSBハードディスク、USBスティックなどを接続し、入力を確認して「ホームメニュー」より「MUSIC」を選択するだけで再生が可能となります。

David Eliasについて – www.davidelias.com

David Eliasは2000年に最小限のマイク/プリアンプを使用して2チャンネルのソニーの SACDプロジェクトDSDマスタリング/アーカイブ・ワークステーションにダイレクトにレコーディングを行うことを始めました。 共に作業を行っていた Gus Skinas が2002年に大人数のアコースティック・バンドのスタジオライブの演奏をDSDの8チャンネルにダイレクトにレコーディングを敢行。 この時に音源は独立系のミュージシャンとしては画期的なハイブリッド・マルチチャンネルSACD「The Window」として発表されました。 その後、いくつかの賞を受賞したSACD「Crossing」が2005年にリリースされました。 2枚のSACDは、ステレオ(2.0ミックス)とマルチチャンネル(5.0ミックス)のハイブリット仕様でPositive Feedback の Dr.David W.Robinson から”最優秀DSD作品ブルータス賞」を受賞しました。

Pure DSDの新作ダウンロード・リリース「Acoustic Trio – DSD Sessions」は2013年11月にリリースされました。 これはスタジオ・ライブ・レコーディングで必要最小限のミキシング、オーバーダビングなしの14曲を収録しています。 Dr.David W.Robinson は “非常に優れたパフォーマンス、DSDを経由して自然でまろやかなサウンド、豊潤なハーモニック、有機的なサウンドスケープ”と評しました。

David Elias によるデモ・トラックス

以下は彼自身による解説です。

試聴音源として “Vision of Her” をさまざまなフォーマットで用意しました。どのフォーマットが最も良く聴こえるか、ご自身の耳で確かめてみてください。 DSDファイルはDSDテクノロジーを使用してエンコーディングされています。録音から編集、マスタリングまで一貫してDSDフォーマットのままです。 他のPCMフォーマットはDSDのステレオマスターからエンコーディングされています。この変換プロセスはKORGの “AudioGate” と呼ばれるソフトウェアを使用しています。 広く知れ渡っているMP3もPCMフォーマットのひとつです。しかしファイルサイズを非常に小さく圧縮するために音声情報の一部が失われてしまいます。このようなフォーマットはロッシー音源と呼ばれます。 一般的にサンプリング周波数が低いほど、再生した際の音質も低くなります。

とても重要なことは、レコーディングの際に高音質で記録することができれば、その音源をより低いフォーマット(ロスレス、ロッシーに関わらず)に変換しても良い音で聴くことができます。オリジナルのソースの音質が良かったからです。 逆にいくら高解像度のフォーマットに変換してもオリジナルのソースの音質が貧弱ならば高音質で聴くことはできません。私がレコーディングの時にDSDテクノロジーを推奨する理由はここにあります。

一つの例として写真の表示方法に置き換えてみましょう。 12メガピクセルのとても美しいデジタル写真があるとします。この写真を72dpiで非常に小さなJPGイメージに変換してもその素晴らしい品質を保つことができます。 逆に200×200ピクセルのデジタル写真から1400×1400ピクセルに伸長した場合、品質の劣化は避けられないでしょう。 このようにDSDをオリジナルソースとして使用することで、その後のPCMへの変換、アナログレコードへの変換なども音質的には優位になります。

“Vision of Her” (“The Window” のアルバムから)

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Sonoma Pure DSD でレコーディングされた曲を比較試聴のためにいくつかのフォーマットで提供します。 このアコースティックトリオのスタジオライブレコーディングは、ミュージシャン同士を遮断せず小さな円形上に配置し最小限のマイクを使用して録音を行いました。音の加工も編集もオーバーダビングも一切行っていません。 このサンプル曲は “The Window” に収録されています。 ミュージシャンは David Elias (アコースティック/ヴォーカル)、Charlie Natzke (アコースティック/バッキング・ヴォーカル)、Chris Kee (アップライトベース)です。

“Vision of Her” の音源フォーマット

○ DSF – 1bit/2.8MHz (DSD64) オリジナルPure DSD レコーディング&ミックス (206.6MB)
○ WAV – 24bit/88.2kHz HRA (HD) Korg AudioGate を使用して変換。メタデータは含まれません (154.9MB)
○ FLAC – 24bit/88.2kHz HRA (HD) ロスレスフォーマット。メタデータが含まれています (109.3MB)
○ WAV – 16bit/44.1kHz CDクオリティ。Korg AudioGate を使用して変換 (77.4MB)
○ MP3-320 – 320kHz/44.1kHz モバイル端末用の不可逆圧縮フォーマット。Korg AudioGate を使用して変換 (11.7MB)

備考:Korg AudioGate を使用して変換の際にディザ・アルコリズム「KORG AQUA」を適用しています。

Recorded to DSD64 on Sonoma by Charlie Natzke at Slipperworld in La Honda, California.
Mixed by Gus Skinas at SuperAudioCenter.com.

“Morning Light Western Town” (“Crossing” のアルバムから)

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DSD64 マルチチャンネル5.0サラウンド及びステレオミックス
5.0マルチチャンネルのミックスは PureDSD レコーダーを使用し、アコースティック・バンドが円形上になって”Crossing”のためにレコーディングしたものです。編集は行っていません。 5.0マルチミックスはサブチャンネルに低周波を送る際の適切なクロスオーバーを 5.1チャンネル再生環境でも実現します。

この曲は David Elias (アコースティック/ヴォーカル)、John Havard (エレクトリックギター)、David Phillips (スティールギター)、Chris Kee (アップライトベース)、Peter Tucker (ドラム) のメンバーでレコーディングされました。 テスト的にエレクトリック楽器のパートがオーバーダビングされています。 DSDはエレクトリック、アコースティックまたボーカル音源に関わらず明確に録音することができます。アナログテープに付きものの経年劣化などの欠点を補ってなをアナログライクな暖かみがあるのです。

この曲のステレオミックスと5.0マルチチャンネルミックスの比較試聴は興味深いと思います。双方でサウンドステージを表現する方法が異なっているからです。 マルチチャンネル・バージョンを聴くことできっと新しい発見があるでしょう。

“Morning Light Western Town” の音源フォーマット

○ DSF – DSD64 – ステレオ (241.7MB)
○ DSF – DSD64 – マルチチャンネル (604.2MB)

Recorded to DSD64 on Sonoma by Charlie Natzke at Slipperworld in La Honda, California.
2.0 and 5.0 mixes by Gus Skinas at SuperAudioCenter.com in Boulder, Colorado. Mastered by Gus Skinas

“Rodeo on a Ridge” (“Acoustic Trio – DSD Sessions” のアルバムから)

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“Acoustic Trio – DSD Sessions” はエフェクト、オーバーダビング、編集、人工的なリバーブなどは全て行うことなくミュージシャンを小さな円形上に配置してスタジオでライブ・レコーディングを行いました。 このトラックは David Elias (アコースティック/ヴォーカル)、Charlie Natzke (アコースティック)、Chris Kee (アップライトベース)の3人が参加しています。 アナログライクなサウンドの特徴をDSDでいかに録音できるかにトライしています。 アコースティック楽器の自然な倍音成分は上手く記録されています。3人のミュージシャンと共にあたかもそこのいるかのように聴こえるはずです スピーカーの存在を忘れてください。目の前でライブ演奏が行われているように聴こえませんか?

“Rodeo on a Ridge” の音源フォーマット

○ DSF – DSD64 – ステレオ (154.9MB)

Recorded to DSD64 on Sonoma by Charlie Natzke at Slipperworld in La Honda, California.
Mixed on Sonoma by David Elias. Mastered using AudioGate by David Elias.

©ダウンロードした音源は著作者の許可なしに複製、再販及びその他の商業的目的のために使用することはできません。

DSFファイルを再生・出力する設定

DSF及びDFFフォーマットのネイティブDSDファイルの再生は、ファームウェア・バージョン BDP10X-50-0422にてBDP-10xシリーズ(BDP-103、BDP-103D、BDP-105)に適用されます。2013年夏以前に購入のお客様は、無料のファームウェアのアップデートが必要になる場合がございます。利用可能な最新のファームウェアについては サポートページを参照してください。

DSDファイルの再生に関してはまだ全てのオーディオ・デバイスでサポートされているわけではありません。ネイティブDSDの出力には2つの方法があります。

HDMI経由でのDSD出力

ご利用のA/Vレシーバー、オーディオプロセッサーがネイティブDSDをサポートしている場合は HDMI経由でDSD信号を出力することができます。
HDMI1ポートはDSD信号をサポートしていませんので、HDMI2ポートに接続してください。 プレイヤーのセットアップメニューから以下の設定を行っていただく必要がございます。

●再生設定 – SACD(ステレオ、マルチチャンネルは任意となります)
●オーディオフォーマット設定 – SACD出力:DSDまたはAutoに設定(Auto 設定はファームウェアバージョン BDP10X-67-1120 もしくはそれ以上で対応)

接続されているデバイスがDSDをサポートしていない場合、OPPOプレイヤー側で自動的にPCMに変換して出力されます。DSDで出力されているかは、通常A/Vレシーバー、オーディオプロセッサーのフロントパネルで確認することができます。

アナログ出力

OPPOプレイヤーの内部DACはネイティブDSDをサポートしています。 アナログ音声出力をA/Vレシーバー、オーディオプロセッサー、アンプに接続することでネイティブDSDで再生可能となります。

BDP-103 及び BDP-103D ではDSDフォーマットのボリューム可変出力に対応しておりません。A/Vレシーバー、オーディオプロセッサー、プリアンプ側でボリュームコントロールが必要となります。
BDP-105 シリーズではDSDフォーマットのボリューム可変出力が可能です。 プレイヤーのセットアップメニューから以下の設定を行ってください。

●再生設定 – SACD(ステレオ、マルチチャンネルは任意となります)
●オーディオフォーマット設定 – HDMI音声はOFFに設定します(HDMI接続されたデバイスにてDSDからPCM変換しないため)
●オーディオフォーマット設定 – SACD出力はDSDに設定

HD Video デモ

https://www.youtube.com/embed/IFD4xK5p5Vo

“Hawaiian Meditations” は David Elias による1080p(Blu-ray品質)の高解像度ビデオです。

彼が撮影したハワイ東部の島々のスチール写真とオリジナル曲で構成されています。 サウンドトラックとして発表された1枚と未発表の1枚のあわせて2枚のアルバムから選曲され、ハワイの自然の美しさを表現しています。 この20分の映像は視聴者をくつろぎ、集中力、瞑想へと誘うでしょう。

ダウンロード “Hawaiian Meditations”のMP4ファイル(0.9GB)

本映像を含む作品は http://youtube.com/davideliasvideoで公開しています。

※本WebページはOPPO Digital USAのWebサイトに掲載されているDemo Tracks By DSD Pioneer Musician David Eliasを翻訳してご紹介するものです。

※「DSD」および「Direct Stream Digital」はソニー株式会社の商標です。

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